マツダ株式会社（以下、マツダ）は、本日、オランダに直営販売統括拠点「マツダモーターネーデルランド」を設立し2008年10月1日より営業を開始すると発表した。「マツダモーターネーデルランド」はオランダ市場でマツダ車の販売に従事していた独立系ディストリビューター「オートパレス・デ・ブリンクホースト社」からディストリビューション機能を引き継ぐ。「マツダモーターネーデルランド」は本拠地をオランダ西部の都市、ワディンクスフェーンに置き、代表者にはマーティン・テンブリンクが就任する。

　オランダでの直営販売統括拠点設立は、中期計画「マツダ アドバンスメント プラン」で掲げるブランドイメージの向上と欧州での販売体制強化に向けた取り組みの新たな一歩であり、欧州での好調な販売をさらに補完するものである。新販売統括拠点の商品ラインアップは2008年世界カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した新型Mazda2、Mazda5、新型Mazda6など“Zoom-Zoom”を具現化した魅力的な商品を予定している。

　マツダモーターヨーロッパのジェームズ・ミュアー社長兼CEOは「マツダは過去8年間に渡って欧州での販売体制を徐々に強化してきた。その結果、現在では欧州での販売台数の約9割が直営販売統括拠点を通じて販売されている。我々は今後も欧州各国・各市場の状況を見極め、選択的に市場参入することで販売台数を増加させていく方針であり、こうした戦略の一環として、今回オランダ市場に直接参入することを決定した」と述べた。

　マツダはブランド価値の向上と販売・サービス体制強化のために、欧州各市場でのディストリビューション機能の直営化を進めてきた。2007年以降ではベルギー・ルクセンブルグ、ポーランドとトルコに直営販売統括拠点を開設している。マツダの2007年の欧州市場販売実績は、過去最高の32万7,000台となっており、直営販売統括拠点の拡充は、マツダモーターヨーロッパが1990年以来17年ぶりに過去最高の販売実績を更新した大きな要因のひとつとなっている。